環境スペース~スタッフブログ~

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ベネチアングラスの歴史と特徴♪

ベネチアングラスを見たことはなくても、一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか?
ベネチアングラスは、約1000年に亘って受け継がれてきた伝統的な工芸品として知られています。
今回はベネチアングラスの歴史と特徴について環境スペースが紹介しましょう。


ベネチアングラスの歴史
ベネチアングラスは、別名ムラーノグラスと呼ばれ、長い歴史を持っており、イタリアと東邦諸国が貿易をする際に重宝されたグラスです。
古代ローマ帝国のローマン・グラスから始まり、「吹きガラス」は革命的な技法として広まりましたが、トーマ帝国が崩壊するとともに衰えてしまいました。
8世紀に入り、ガラス工房の多くはリアルト島へ移動し、13世紀に入ると、あまりのグラスのキレイさから、その技術が他国に盗まれないように工場を全てムラーノ島に移し、政府によって管理されるように。
グラス職人に関わりを持っている家族や知人達でさえ、ムラーノ島からの外出が禁じられ、職人は島に幽閉されましたが、グラス工芸の発展へ貢献した人は身分が貴族の位にまで引き上げられたそうですよ。

そして、本物のベネチアングラスは800年経つ今でさえ、ムラーノ島でしか作られておらず、職人は20人程しか存在して居ません。

本物には「VETRO ARTISTICO MURANO」というマークがついていますが、偽物のベネチアングラスも沢山売られているため、本物か偽物かきちんと確認してから購入しましょう。


ベネチアングラスの特徴
ベネチアングラスは、鉛を含んでいないソーダ石灰を使用しているのが特徴で、マンガンやコバルトなどの鉱物を混ぜると様々な色合いを表現できます。
装飾性が高いこともベネチアングラスの特徴となっており、吹きガラスを空中で吹いて薄く吹き上げる技法や、複雑な装飾を施すことは、軽業師の妙技と呼ばれているほど。
また、ベネチアングラスが晒す色は、およそ3万色だと言われていることは知っていますか?
ベネチアングラスは全て手作業で作られており、似たようなデザインでも雰囲気や味が異なり、同じものが一つとしてないのです。
イタリアでは、グラス職人を「マエストロ」と呼んでおり、本物のグラスには手作業で作られた痕跡が残っているのも特徴と言えるでしょう。


ベネチアングラスは、長い歴史を持っており、その美しさから様々な人に愛されてきました。
イタリアに旅行の際には、是非本物のベネチアングラスを購入してみてはいかがでしょうか?
小物であれば購入しやすい価格なため、環境スペースお勧めですよ♪