環境スペース~スタッフブログ~

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そのダルさ、夏バテじゃないかも?夏に起こりやすい貧血の話

夏場に起こる体調不良といえば夏バテを思い浮かべる人も多いでしょう。
熱中症についての認識が広まり、こまめな水分補給や適度な塩分補給も定番化してきました。
しかし、意外と知られていないのが夏の貧血です。
今回は夏に貧血について環境スペースのスタッフが解説していきます。

 

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■夏は貧血が起こりやすい

汗をかくと水分だけでなく、ミネラルなどの栄養素も流れ出てしまいます。
実はその栄養素に鉄分も含まれていることはご存じですか?
夏バテや熱中症対策に水分と塩分の補給が効果的なことは有名ですが、鉄分の補給が大切なことは案外知られていません。
汗とともに鉄分が流れ出てしまうと、体は貧血状態になってしまいます。


■鉄分の働きとは?

鉄分が不足した状態を貧血といいますが、具体的にどんな症状が出るのでしょうか?
代表的な貧血の症状は次の通りです。

・めまい、立ちくらみ
・頭痛、吐き気、耳鳴り
・顔色が悪くなる
・疲れやすい、だるい
・寝起きが悪くなる
・集中力が続かない

一見すると夏バテや熱中症にも似ている症状もあり、気付かれにくいのが特徴です。
このような症状が出てしまう原因は鉄分の役割にあります。
鉄分には血液中の酸素を体の隅々まで運ぶ働きがあり、脳に作用してやる気をアップさせたり、免疫力を高めたりしてくれます。
他にも、コラーゲンを増やして肌や髪をきれいにしてくれるなどの役割も持っています。


■鉄分補給を助けてくれる食べ物

体内で様々な働きをしてくれる鉄分が不足する貧血は、すぐには治らない病気です。
ただの夏バテだと思っていると悪化してしまうおそれもあるため、日ごろから意識して鉄分補給をしましょう。
鉄分を多く含む食材としてはマグロやカツオ、アサリやカキなどの魚介類やホウレンソウやゴーヤ、小松菜ブロッコリーなどの野菜などがあります。
しかし、いくら鉄分を摂ってもきちんと吸収されなければ意味がありません。
吸収を促してくれるビタミンCや、鉄分を運んでくれる銅などを含む食材と一緒に摂ることで効率がよくなります。
ビタミンCが多い食材には、ピーマンやブロッコリー、小松菜やサツマイモなどの野菜や、イチゴやキウイ、グレープフルーツなどの果物があります。
また、造血を助けるビタミンB12が豊富な鮭やタラコなども一緒に食べると効果がアップします。
銅が多く含まれ、摂りやすいのがナッツ類です。
おやつ代わりやサラダのトッピングなど、意識して摂るようにしてみてください。


汗をかく夏は貧血を起こしやすい季節です。
水分や塩分だけでなく、鉄分も積極的に摂取して元気に夏を乗り切りましょう。