人生の約1/3を眠って過ごす私たちにとって、睡眠の質は日々のパフォーマンスに大きな影響を及ぼします。
「しっかり寝ているのに疲れが取れない」「夜中に何度も目が覚める」という場合は、枕が合っていないのかもしれません。
今回は、睡眠の質を上げる枕選びのポイントについて環境スペースが解説しましょう。
■枕は睡眠の質に影響する?
人の体は、首から腰まで1本の背骨(脊柱)が通っています。
無理なく頭を支え、姿勢を保つため、脊柱は横から見るとS字のカーブを描くようにうねっています。
これは寝る時も同様で、仰向け時に首部分の脊柱がカーブした状態が負担の少ない寝姿勢です。
脊柱のカーブを支えるよう、隙間を埋められる枕が理想です。
横向きで寝る場合は、脊柱が真っすぐになるように、首と頭を支えられる枕がいいでしょう。
隙間が空いたままだったり、高さが合わず脊柱に負担がかかったりする枕で寝ていると、首の神経が圧迫され、交感神経が緊張状態となります。
「しっかり寝ているのに疲れが取れない」と感じるのは、神経が休まっていないためと考えられます。
また、脊柱に負担がかかると首や肩、腰にも影響が出がちです。
付随する筋肉にも連鎖して肩こりや腰痛の原因になったり、寝心地の悪さから夜中に何度も目が覚めたりしてしまいます。
■枕選びのポイントは?
では、体に合った枕はどうやって見つけたらいいのでしょうか?
枕選びのポイントを見ていきましょう。
・高さをチェック
枕は高さが重要です。
大まかな目安としては、性別や体型、寝姿勢で合う高さがわかります。
◎高めの枕…男性、ガッシリした体格の人、横向きで寝る人
◎低めの枕…女性、ほっそりした体格の人、仰向けで寝る人
※子どもや小柄な人は、性別にかかわらず低めの枕が合う場合が多いです。
・サイズをチェック
枕の多くは日本人の体型に合わせた標準サイズですが、大きいサイズやロングサイズもあるので好みに応じて選びましょう。
◎大きいサイズの枕…ホテルなどで使用されるサイズ。包まれるように眠りたい人向け
◎標準サイズの枕…性別や年齢を問わず使える
◎ロングサイズの枕…2人で一緒に使うことを想定した枕。よく寝返りを打つ人にもおすすめ
※子どもは体温が高く寝返りが多いため、ロングサイズの枕が安心です。
枕は、睡眠の質に大きく影響を与えます。
「寝ても疲れが取れない」「眠りが浅く何度も目が覚める」といった悩みを抱えている場合は、一度、枕を見直してみることをおすすめします。
自分に合った枕で快適な睡眠を手に入れてくださいね。