環境スペース~スタッフブログ~

環境スペースのスタッフが、日々の出来事などを書いていきます。

2021年は11月18日が解禁日!ボージョレ・ヌーヴォー

フランス南部にあるボージョレ地区で、その年に収穫された葡萄(ガメイ種)から作られる新酒には特別な名前があります。
その名も「ボージョレ・ヌーヴォー」です。
今回はボージョレ・ヌーヴォーについて、環境スペースが解説しましょう。

 

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ボージョレ・ヌーヴォーは解禁日が決まっている

毎年この時期になるとボージョレ・ヌーヴォーの話題で持ちきりになりますが、実は解禁日が厳格に定められているってご存じでしたか?
ボージョレ・ヌーヴォーは、11月の第3木曜日午前0時に解禁されます。
日付変更線があるため、日本では現地であるフランスよりも半日ほど早く解禁を迎えることになります。
この解禁日、生産者と国の攻防が多く繰り返されてきました。
現在の「11月の第3木曜日午前0時」に落ち着いたのは1985年からです。


■絶妙なキャッチコピーも有名!

ボージョレ・ヌーヴォーと言えば、その年の出来についてキャッチコピーがつけられます。
その絶妙な言い回しも一種の風物詩となっていますね。

◎ここ10年で最高
◎100年に1度の出来、近年にない良い出来
◎ここ数年で最高
◎50年に1度の出来栄え
◎今世紀で最高の出来

言葉だけを見ると、「本当に真面目に考えたの・・・?」と思ってしまいますが、それだけ感動的な味わいなのでしょう。
ユニークなものだけが注目されがちですが、具体的に風味について触れている年もあります。

◎柔らかく果実味が豊かで上質な味わい
◎豊かな果実味と程よい酸味が調和した味
◎糖度と酸度のバランスが良く、軽やかでフルーティーな仕上がり
◎エレガントで酸味と果実味のバランスがとれた上品な味わい
◎非常にバランスが取れた爽やかさのある仕上がり

とても具体的でわかりやすく、「試してみようかな」という気持ちになれる言葉が多いです。
でもきっと、このようなキャッチコピーばかりであれば、風物詩となるほど注目されなかったかもしれません。


■そもそもボージョレ・ヌーヴォーってどんな意味?

何となくフランス語だとは思うけど意味はよくわからない、という人も多いのではないでしょうか?
まず「ボージョレ」とは町の名前からきています。
15世紀までボージュ伯爵が治めていました。
「ヌーヴォー」は「新しいお酒」を意味するフランス語なので、直訳すると「ボージュ地方の新しいお酒(ワイン)」となります。
その年のワインに「ボージョレ・ヌーヴォー到着!」というキャッチコピーを添えてパリやリヨンに出荷していたことから、定着したと言われています。


今年も目前に迫ったボージョレ・ヌーヴォーの解禁日、その歴史を知ることでさらに味わいが増すかもしれませんね。