環境スペース~スタッフブログ~

環境スペースのスタッフが、日々の出来事などを書いていきます。

ランキングトップ3を独占!日本の降雪事情とは

毎年この時期になると「今年の冬は寒くなるのかな?」なんて会話があいさつ代わりになりますね。
日本では降雪量が多い地域とそうでない地域がありますが、その違いはどこにあるのでしょうか?
今回は日本の降雪事情について環境スペースが解説します。

環境スペース,雪,屋根,降雪量


■日本は世界でも有数の降雪地帯

四季がハッキリしている日本では冬に雪が降る地域が多く、あまりの降雪量に車が立ち往生したり、地域ごと孤立してしまったりすることも珍しくありません。
それもそのはず、日本は世界でも有数の降雪地帯なのです。
アメリカの民間総合気象情報サービス会社「AccuWeather」が行った、人口10万人以上の都市を対象にした年間降雪量の調査では、トップ3を日本の都市が占めていました。

◎1位:青森市(約7.92m)
◎2位:札幌市(約4.85m)
◎3位:富山市(約3.63m)
◎4位:(カナダ)セイント・ジョーンズ(約3.32m)
◎5位:(アメリカ)シラキュース、(カナダ)ケベック・シティ(ともに約3.14m)

このランキングを見ておかしいと思った人もいるでしょう。
ポイントは“人口10万人以上の都市を対象”としているところです。
本格的なウィンタースポーツが楽しめるような人里離れた山岳地帯ではなく、多くの人が生活をしている中規模以上の都市を対象としているので、このようなランキングになりました。
そういった点では、とても実用的な調査だと言えそうですね。


■世界ではどのくらい雪が降っている?

では、人間の生活圏を超えた場所では、どのくらいの降雪量があるのでしょうか?
アメリワシントン州には、カナダとの国境沿いにベーカー山がそびえています。
標高は3,000mほどなので、日本の富士山よりも少し低いくらいでしょうか?
このベーカー山、1998年から1999年にかけての1年間でなんと、29.86mの降雪を記録しました。
およそ30mというと、マンションなら10階に相当します。


■東京の降雪量が少ない理由とは

世界有数の降雪地帯である日本は、東北や北陸だけでなく、温かいとされる近畿や中国地方でもある程度の降雪があります。
ところが、東京を中心とした関東圏はあまり降りません。
これには、日本の地理が大きく関係しています。
シベリアから日本に向かって吹きつける季節風が、日本海を通過する際に水分を吸収することで雪雲となります。
しかし、関東に向かう前に高い山脈にぶつかってしまい、そこで水分をすべて落としてしまいます。
ようやく関東までたどり着いたころには水分は空っぽ状態で、雪を降らせる力が残っていない、というわけです。


冬を実感させてくれる雪は少しであればきれいに見えますが、あまり大量に降ってしまうと日常生活に影響が出てしまうので難しい問題です。
今年はどのくらい降雪があるのか、天気予報に注目してみましょう。