環境スペース~スタッフブログ~

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そのお刺身、大丈夫?「アニサキス」による食中毒が急増中!

そろそろサンマがおいしい季節ですね・・・♪
環境スペースのスタッフはお魚が大好きです。
特に秋から冬にかけて、脂が乗っておいしいお魚がたくさん水揚げされます。
しかし、お魚がおいしい季節にこそ「アニサキス」による食中毒に注意が必要です。
今回は、近年急増している「アニサキス症」について環境スペースのスタッフが調べてみました。


■「アニサキス症」って?何が原因なの?

最近、魚介類を食べた後に食中毒症状を引き起こす人が増えていると言われています。
生のお刺身、お寿司などを食べてから数時間後、みぞおち辺りに激痛を生じ、嘔吐する人もいるとか。
発症する部位によって下腹部痛や下痢症状、腹膜炎も引き起こすことがあります。
これらの胃腸症状が魚介類に寄生する「アニサキス」という線虫の幼虫が原因である場合は、「アニサキス症」として診断されるでしょう。
厚生労働省では食中毒の一種として、消費者に注意をうながしています。


■「アニサキス」って何?どうして胃が痛くなるの?

アニサキス症の原因である「アニサキス」は、魚介類の体内(主に内臓)に潜伏する寄生虫です。
食中毒を引き起こすのはアニサキスの幼虫だと言われており、寄生している魚介類が死んだあと内臓から筋肉へ移動します。
長さは2~3cmくらい、幅は太くても1㎜くらいで、半透明の白い糸状の線虫です。
アニサキスが生きたまま口に入ってしまうと、胃壁や腸壁に突き刺さるようにして粘膜へ侵入しようとします。
その時に胃に激痛が起こり、嘔吐や悪心を併発して「急性胃アニサキス症」が認められます。
腸に入り込めば腹膜炎を発症することもあり、激しい痛みを引き起こすでしょう。


アニサキス症を予防するには?目視では不十分

アニサキスの幼虫は、サバやアジ、カツオ、サケ、イカでも発見されています。
特に魚介類の内臓に潜伏している可能性が高いでしょう。
ただし寄生している魚介類が死んでしまうと内蔵から筋肉へ移動するので、内臓だけを取り除けば安心というわけではありません。
また、目視により全てのアニサキスを発見するのは極めて難しく、魚屋や寿司職人などのプロでも見落とす可能性があります。
アニサキスは70度以上で1分加熱、または-20度で24時間以上冷凍すると死滅します。
死滅したアニサキスを食べても、食中毒は発症しません。
お刺身で食べる際は、一度冷凍すると安心できるでしょう。
ただし家庭用冷蔵庫の温度は-18度程度なので、48時間以上冷凍した方が良いそうです。
ワサビや酢では死滅しないので気をつけましょう。


高級寿司店で食べた魚でアニサキス症を発症した人もいるため、お店で食べる際はもう一度目視する必要もありますね・・・。
心配な人はできるだけ生ものを避けた方が無難かもしれません。