旧正月って何?どんなことをするの?爆買いだけじゃないアジア各国の過ごし方
ニュース番組では毎年「旧正月」を楽しむ中国の人々を紹介しており、優雅で贅沢な旅行の様子や日本での爆買いが取り上げられることも多いです。
環境スペーススタッフは、中国のお祭りみたいなものかな…?と思って見ていました。
日本ではあまりなじみがない風習であり、具体的な時期や過ごし方を知らない人も多いのでは?
今回は、旧正月について環境スペーススタッフが詳しく調べてみましょう。
■旧正月とは?
アジア周辺では、太陽と月の動きを基準にした「太陰太陽暦」が使われていた時代がありました。
古代エジプトや古代ローマでも太陽の動きによる「太陽暦」が用いられましたが、現在は日本をはじめとする多くの国で太陽の周りを回る地球の動きを基にした「グレゴリオ暦」が採用されています。
太陰太陽暦を旧暦、グレゴリオ暦を新暦とした場合、旧暦においての正月が「旧正月」となるわけですね。
日本では通常、新暦の1月1日を元旦とし、1月1~3日をお正月として祝います。
いっぽう中国や台湾、韓国、ベトナムなどのアジア圏では旧暦のお正月のほうを盛大に祝う国もたくさんあるのです。
旧正月は大体1月下旬から2月中旬の間で、新暦に置き換えた場合は毎年日付が変わります。
2025年は1月29日が旧正月です。
■日本で旧正月を祝わない理由は?
欧米文化を積極的に取り入れた明治以降、日本では旧正月を祝う風習が廃れていきました。
しかし、独特の民族文化が残る沖縄や、中国からの移民も多く住む横浜や神戸、長崎などの中華街では、今も旧正月を祝うイベントが開催されています。
沖縄の正月は「ソーグヮチ」と呼ばれますが、旧正月の朝に「若水」をくみ上げ、鏡餅のような「ウチャヌク」を火の神様「ヒヌカン」にお供えします。
■旧正月の過ごし方は?各国の文化をのぞき見!
次に、中国と韓国、ベトナムの旧正月について具体的な過ごし方を見ていきましょう。
・中国
中国では旧正月の頃を「春節」といい、前夜から1週間ほどが大型連休となります。
国内では道路や建物を赤い灯篭で飾り付け、花火や爆竹を打ち上げる様子が見られるでしょう。
日本をはじめ、海外に旅行へ行く人も多いです。
地元に帰って家族で集まったり、年長者が若者にお年玉をあげたり、日本のお正月と似たような風習もあります。
水餃子や魚料理、春巻きなど、縁起の良い食べ物を食べる家庭も多いでしょう。
・韓国
「ソルラル」または「クジョン」といい、親族が揃って新年を迎えます。
朝からお風呂で身を清め、正装に着替えて神様と先祖をおまつりする「茶礼(チャレ)」を行い、お墓参りに行く家も多いです。
韓国のお雑煮は「トックク」と呼ばれ、長寿を願って長細く成形したお餅を野菜などと煮たスープで食べます。
・ベトナム
旧正月は「テト」と呼ばれ、家族と一緒に過ごします。
町中が金や赤で彩られ、梅や桃の花も飾られます。
華やかな雰囲気のなか、獅子舞「ムアラン」が練り歩くのを見に行くというのがベトナムっ子の旧正月です。
祝日が少ない国であるベトナムでは、長期休暇が取れる貴重なチャンス!
ただしお店や公的機関も休業するため、観光で訪れる方はご注意を。
お正月に食べられているものとしては、鶏肉、ちまきのような「バインチュン」、春巻きなどがあります。
日本にいながら旧正月を雰囲気を楽しみたいなら、中華街に行くのが環境スペーススタッフのおすすめです。
特別なイベントが開催されていることも多く、普段より一層アジアの風を感じられるでしょう。