環境スペース~スタッフブログ~

環境スペースのスタッフが、日々の出来事などを書いていきます。

レジ横に謎の封筒…伝統的なお正月の縁起物「お屠蘇」って知ってる?

先日、環境スペーススタッフがドラッグストアに行った時、レジの横に「お屠蘇」と書かれた封筒のようなものが置かれていました。
お年玉のポチ袋を少し大きくしたような、ちょっと縁起の良さそうなデザインの封筒ですがこれは一体なに…?
若い店員さんに聞くと、「え~っと…ちょっと聞いてきます…」と奥へ引っ込んでしまいます(笑)
忙しかったら大丈夫ですよ!と遠慮したものの、「せっかくですから」と年配の店員さんから教えていただきました。
今回は、環境スペーススタッフも初めて知った「お屠蘇」の中身についてご紹介します。

 

■お屠蘇とは?

お屠蘇は、「おとそ」と読みます。
中には「屠蘇散(とそさん)」という5~10種類の生薬を配合した粉が入っています。
これをどうするのかというと、お酒に漬け込んで飲むのです。
いわば薬草酒で、お正月に無病長寿を願って飲むのだとか。
屠蘇散に使われている生薬は山椒や陳皮、桂皮、桔梗、八角、白朮、防風などで、どれも健康効果があります。
中国三国時代に名医が調合した生薬をお酒に浸して飲んだのが始まりで、日本へは平安時代に伝わりました。
邪気を祓うという意味の「屠る(ほふる)」、魂をよみがえらせる意味を持つ「蘇」という字が使われている通り、厄病を祓い健康を招くという縁起物です。


■お屠蘇はいつ飲むの?

お屠蘇は元旦の午前中、おせちを食べる前に飲むのが正しいそうです。
環境スペーススタッフがお屠蘇を見つけた時は、すでにおせちに手を付けた後でしたが…(^_^;)
解説してくれた店員さんによれば、「別にいつ飲んでもいいわよ、健康に良いんだから」だそう(笑)
ちなみに、お屠蘇を飲むための盃や銚子、「銚子飾り」、「屠蘇台(とそだい)」、「盃台(さかずきだい)」、という専用セットまであります。
お屠蘇セットがなくても、ちょっと良い酒器があれば使ってみましょう。


■お屠蘇の飲み方は?

市販の屠蘇散を使う場合、日本酒と本みりんで作ります。
酒・みりん合わせて300mlに屠蘇散1パックを入れ、5~8時間ほど漬け込みましょう。
商品によって漬け込み時間が異なるため、パッケージを参考に。
できたものを3回に分けて盃に注ぎ、飲む時も3回に分けます。
昔は毒見役として年少者が先に飲み、年長者へおすすめするという地域が多いそうですが、若者へ英知を分けるため年配者から飲むという風習があるところも。

 

元旦は過ぎてしまいましたが、暴飲暴食で疲れた胃にも優しそうな薬草酒で乾杯しようかな♪
上質なお酒で作るほど、おいしいお屠蘇になるそうです。
家族の健康を願う縁起物ですが、20歳未満の方は飲んじゃダメですよ!