環境スペース~スタッフブログ~

環境スペースのスタッフが、日々の出来事などを書いていきます。

いくつ知ってる?ステキな2月の異名

2月と聞くと、環境スペーススタッフは実家の祖父が大切に育てていた梅の盆栽を思い出します。
白い空にちらちら降る雪、紅白の花をつけた梅の小枝・・・。
窓の外から見える景色に、日本の冬を感じたものです。
実は2月にはたくさんの異名があり、どれも季節を感じる風流な表現ばかり。
今回は環境スペーススタッフが、2月にまつわるステキな日本語をご紹介します。

 

旧暦2月は如月(きさらぎ)

2月は、旧暦では「如月(きさらぎ)」といいます。
今の暦よりも1ヶ月遅れなので、3月頃になるでしょう。
寒さが厳しいから重ね着するという言葉の「衣更着」が由来だという説もありますが、春らしくなる季節としては少し違うような気もしますね。
最近では陽気が訪れることを表す「気更来」や、草木が芽吹き始める「草気張月」が変化して「きさらぎ」と呼ぶようになったという説もささやかれています。
漢字の「如月」は、中国で使われていた2月の異名がそのまま使用されました。
2月の和名として、中国読みの「じょげつ」ということもあるようです。

 

春らしい表現もあれば雪の表現も・・・木の芽月(このめづき)・雪消月(ゆきげづき)

旧暦2月は、別の表現で「木の芽月(このめづき)」と呼ばれていました。
この季節に晴れると「木の芽晴れ」、風が吹けば「木の芽風」、雨が降れば「木の芽雨」・・・などという言葉もあります。
小さな草が生えるようになることから「小草生月(おぐさおいづき)」と呼ばれることもありました。
環境スペーススタッフのイメージとしては、2月はまだまだ寒さが厳しく、とても春の気配など感じられないのですが(^_^;)
昔の暦では冬の終わりを迎え、もう春の便りが届いていたのですね。
また、2月には雪にまつわるこんな話も。
雪は11月頃から降り始め、3月には優しい雨に変わります。
地域によって時期は大きく異なりますが、大体2月には雪の降り納めとなるでしょう。
お釈迦様がなくなった2月15日に行われる「涅槃会(ねはんえ)」の頃に、シーズン最後の雪が降るといわれています。
2月に降る雪は「雪の果て」とも表現され、「雪の果ては涅槃」ということわざもあるとか。
そこから「雪消月(ゆきげづき)」という2月の異名も生まれました。

 

使ってみたい♪恵風(けいふう)と花朝(かちょう)

お手紙やはがきにしたためたらステキだな~と環境スペーススタッフが思う2月の表現に、「恵風(けいふう)」と「花朝(かちょう)」があります。
恵風は字のごとく、恵みの風。
草木を育て、花を咲かせる春風を感じさせる表現ですね。
花朝はそのまま花が咲く爽やかな朝を表し、「花朝月夕(かちょうげっせき)」とは春と秋が一年で最も季節を楽しめる時期だとする言葉です。
余談ですが、似た読み方でも「課長欠席」とはえらい違いですよね(笑)

 


2月を表すステキな表現はまだまだあります。
お手紙や詩、俳句などで楽しんでくださいね♪