環境スペース~スタッフブログ~

環境スペースのスタッフが、日々の出来事などを書いていきます。

5月1日はメーデー!どんな日?何をするの?

5月になると、「メーデー」という言葉をニュースなどで耳にする機会もあると思います。
恥ずかしながら、環境スペーススタッフはこの言葉を聞いたことはあっても詳しい内容は知りませんでした。
たしか労働者のための集会だったような…
今回は働く人みんなに関係のある、メーデーについて調べてみましょう。

 

メーデーとは

5月1日に世界各地で開かれる労働者の祭典を「メーデー」といいます。
これは19世紀のアメリカで始まった、労働状況の改善を求める運動が行われる日でした。
労働者自らが声を挙げ、労働環境の向上や賃金上昇を求めて集会やデモ活動が行われたのです。
元々はヨーロッパで春の訪れを祝ったお祭りの日でしたが、現在では世界中で労働者の日として知られています。
多くの国では祝日になっており、労働者団体によるデモ活動のほか、歌やダンスを楽しむ人が集まることもあるとか。
イベントは労働組合が中心となって企画・運営され、基本的には経営者や会社幹部ではなく、一般社員などの労働者のための集会となっています。

 

日本には勤労感謝の日がある

日本ではメーデーが祝日にはなっていません。
これは勤労感謝の日があるからという理由、そして5月は祝日が重なって連休があるからという理由もあります。
2024年は4月29日(月)が昭和の日、その3日後からは5月3日(金)の憲法記念日、5月4日(土)のみどりの日、5月5日(日)のこどもの日、その振替休日である5月6日(月)と休みが続きます。
5月1日のメーデーまで祝日にしてしまうと、経済活動が滞ってしまう懸念があったというわけですね。
労働者をねぎらうための祝日は、11月23日の勤労感謝の日にすれば良いというのが我が国のルールとなりました。

 

過去にはこんな事件も…

現在の日本では、毎年4月下旬頃に全国500以上の会場でメーデー中央大会が開催されています。
労働者のためというよりは、平和や人権を守る運動として集会が行われるようになりました。
しかし過去のメーデー集会では過激なデモ行為も発生しています。
1946年の「食糧メーデー」という大会では終戦後の食糧不足から「働けるだけ食わせろ」というスローガンが掲げられ、全国で100万人もの労働者が集まる大規模な集会となりました。
後に「血のメーデー」と呼ばれるようになった1952年の大会では、皇居前でデモ隊と警官隊が衝突し、負傷者や死者が出る事態に…
サンフランシスコ平和条約日米安全保障条約を締結させた当時の政府への抗議が激化したことが原因でした。

 

 

現在の日本ではメーデーで労働者による大規模なデモ集会は行われていません。
代わりに「春闘」と呼ばれる労働者イベントで、複数の労働組合が団結することで企業と交渉を行い、最低賃金の引き上げなどを達成してきました。
日本はメーデーというより、春闘の方が有名かもしれませんね。
メーデーは自分の働き方について見直す日にしてみてはいかがでしょうか。