環境スペース~スタッフブログ~

環境スペースのスタッフが、日々の出来事などを書いていきます。

アレルギーに新説!犬を飼うと喘息のリスクが軽減される?

子どものアレルギーが心配でペットを飼わないようにしている人もいますよね。
でもそんなイメージをくつがえすような調査結果が出ているそうです。
スウェーデンの研究によると、赤ちゃんの頃に家で犬を飼っている家庭で育った子は喘息になりにくいという仮説が立てられています。
今回は環境スペースがこの仮説について詳しく調べてみましょう。

 

 

■犬を飼うと喘息の発生リスクを抑えられる?

スウェーデンの調査では、犬を飼っている家庭で0歳から1歳の乳幼児期を過ごした子どもは、そうでない子に比べて7歳時点の喘息発症率が13%低かったことが分かったそうです。
これまで、犬などの動物に接触することで動物アレルギーを発症するリスクがあると考えられていました。
しかし近年では、少しずつアレルギーの原因となる物質(アレルゲン)に慣れることでむしろアレルギー反応を抑制できるという結果も出ています。
例えば花粉のアレルゲンを微量ずつ摂取し、花粉症を軽減させる治療も行われるようになりました。
これが犬アレルギーにも有効なのではと考えられ、研究が進められています。

 


■他の動物でも有効?アレルギー体質の子は注意が必要

犬だけでなく、猫やハムスター、うさぎなどを飼っている人にも喘息予防効果があるのでしょうか。
イギリスのアレルギー研究団体によると、喘息を持つ子どもの半分は猫アレルギーであり、40%は犬アレルギーであると分かったそうです。
猫は自分の体をなめて毛づくろいをするため、皮膚や毛が抜け落ちます。
他の動物も動いただけで毛が抜けたり、フンにアレルゲンが混ざったりするでしょう。
これに接触することでアレルギーを発症すると考えられていましたが、これはすでにアレルギー体質になっている子どもの場合です。
アレルギー発症前においては、むしろ予防につながる可能性があります。
ただし、動物アレルギーを発症したことのある子どもが動物と一緒に暮らすことはリスクになるでしょう。
アレルギーを発症した後から犬や猫を飼い始めたり、積極的に触れ合ったりしないように注意が必要だと環境スペースは思います。
また、喘息の原因がハウスダストである子どもも多いです。
幼少期から動物を飼っていても、ダニやホコリ、化学物質による喘息は予防できないでしょう。


■定期的なシャンプーでアレルギー発症を予防しよう

これから生まれてくる子どもの喘息を心配して、ペットを飼うのを諦める必要はないのかもしれません。
ただしペットの体が清潔でないと、アレルギー以外にも衛生面で悪影響を及ぼす可能性があります。
犬や猫は定期的にシャンプーをして、水に弱い動物もブラッシングをしてあげると良いでしょう。
空気清浄機も環境スペースのおすすめです。
また、どんなにキレイにしていても毛やフケが落ちるものなので、こまめなお掃除も大切ですね。

 

 

驚きの調査結果でしたが、まだまだ分からないことも多いそうです。
子どもを喘息にしないために犬を飼おう!という短絡的な選択はしないでくださいね。
喘息予防になってもならなくても、ペットは大切な家族の一員です。