風邪が流行るこの季節、鼻をかみ過ぎて鼻がヒリヒリしたり、頭痛がしたり・・・いつまで経っても症状がよくならないこともありますね。
それ、もしかして風邪ではなく副鼻腔炎かもしれません。
今回は鼻のかみ過ぎが引き起こす症状について環境スペースが解説しましょう。
鼻をかむと頭痛がする?
寒さが厳しくなり、風邪をひきやすくなるとともに早くも花粉が気になるという人もいるでしょう。
鼻水が出たり鼻づまりが起きたりしやすい季節ですね。
鼻をかむとなぜか頭痛がするといった経験はありませんか?
実は鼻をかみ過ぎると副鼻腔炎を引き起こしやすくなります。
副鼻腔炎とは?
副鼻腔炎とは、いわゆる「蓄膿症」のことです。
鼻をかみ過ぎると鼻の奥にある副鼻腔の粘膜が腫れてしまい、鼻水が上手く流れなくなってしまいます。
行き場をなくした鼻水が溜まることで膿ができ、副鼻腔炎を発症します。
副鼻腔炎の主な症状とは?
副鼻腔炎を発症すると次のような症状が起こります。
◎発熱
◎咳や鼻水
◎おでこや目、歯などの痛み
◎頭痛
一見すると風邪の症状と変わらないですね。
違いがあるとすれば、顔周辺の痛みでしょうか。
なぜこのような症状が起こるのかというと、副鼻腔炎のそもそもの原因は粘膜の炎症です。
この炎症が顔の神経に影響を及ぼすために、痛みを引き起こしているのではないかというのが定説です。
頭痛は頭痛薬で治る?
鼻をかみ過ぎて副鼻腔炎を発症した場合に起こる頭痛は、市販の頭痛薬などで緩和できる場合があります。
しかし、副鼻腔炎は長引いてしまうと慢性化してしまうため、激しい痛みや不快感が続く場合は医療機関を受診した方がいいでしょう。
上手な鼻のかみ方とは?
鼻がムズムズする、鼻水が止まらなくてイライラするといったことからつい、強めに鼻をかんでしまいがちですが、これは逆効果です。
鼻水がよく出るという時こそ、優しく拭うようにそっとかんであげましょう。
同時に両方の鼻をかむのではなく、片方の鼻を押さえて、順番にかむのがポイントです。
余裕があるようであれば蒸しタオルなどで鼻を温めて、通りをよくしてから優しくかむようにしてください。
勢いに任せて強くかんでしまうと気管に圧がかかり、耳鳴りを起こしたり、耳が詰まったりしてしまいます。
何度も圧がかかることで鼻の奥の血管が切れ、鼻血が出ることもあります。
また、脳圧にも影響が出ることも。
急激に脳圧の変化が起こると頭がボーっとしたり、頭痛が起きたりします。
風邪を引いたり花粉症の症状が出たりと、この時期は鼻をかむ場面も多くなりがちです。
「鼻をかむと頭痛がする」という場合は間違った鼻のかみ方をしているかもしれません。
場合によっては副鼻腔炎を発症してしまうこともあるので注意しましょう。