一昔前までは、お酒やタバコと同じ嗜好品の扱いを受けることの多かったコーヒーですが、今や多くのカフェが建ち並び“映える”アイテムとして幅広い世代に好まれるようになりました。
しかし、やはり「子どもは控えた方がいい」「妊婦さんは飲んじゃダメ」といった体に悪いイメージは残っています。
そこで今回は、本当にコーヒーは体によくないのか、環境スペースのスタッフが解説します。
■そもそもコーヒーの主成分って何?
コーヒーの主成分は「カフェイン」と「ポリフェノール」の2つです。
それぞれどんな特徴があるのでしょうか?
・カフェイン
よくコーヒーを飲むと眠れなくなるなどといわれますが、それはカフェインによるものです。
カフェインには交感神経を刺激する覚醒作用があり、摂取すると目が覚める効果があります。
眠気覚ましにはピッタリです。
・ポリフェノール
コーヒーにはクロロゲン酸というポリフェノールが含まれています。
ポリフェノールは抗酸化作用が高く、老化や生活習慣病の要因ともなる活性酸素を取り除いてくれます。
クロロゲン酸にはこの他にも、内臓脂肪減少や血圧改善などの効果が確認されています。
■どんな健康効果が期待できるの?
前述の通り、眠気覚ましや抗酸化作用のあるコーヒーですが、まだまだ健康効果が期待できます。
・胃の働きを活発にする
クロロゲン酸には胃酸の分泌をうながす作用があります。
そのため、食後にコーヒーを飲むと消化を助けてくれるので内臓への負担を減らせるでしょう。
また、カフェインが交感神経を刺激するので血流が促進され、脂肪の代謝上昇も期待できます。
・香りだけでも効果がある
コーヒーの香りには脳を刺激する効果があります。
しかもそれはコーヒー豆の種類によって効果が変わることが判明しました。
◎集中力がほしい時
マンデリンやブラジルサントス、ハワイのコナなどの香りには、情報処理能力を高めてくれる効果があり、集中力を高めたい時にぴったりです。
◎リラックスしたい時
ブルーマウンテンやガァテマラなどの香りには、脳がα波を出す効果があります。
一日の終わりや休日など、ゆったり過ごしたい時に選んでみましょう。
健康効果が期待できるコーヒーですが、主成分の一つであるカフェインには摂取量の目安が存在します。
それを考えると200mlのマグカップで3杯ほどが限度となるようです。
ただし、カフェインの耐性には個人差があるため、体調がよくないと感じたら飲む量を調整しましょう。