環境スペース~スタッフブログ~

環境スペースのスタッフが、日々の出来事などを書いていきます。

「秋分の日」って何をするの?おはぎを食べて故人を偲ぶ

5月のゴールデンウイークと並んで、9月の連休も長期間になる人がいます。
百貨店やテレビ番組のイベントでは「シルバーウイーク」と言われることもありますよね。
9月の祝日といえば「秋分の日」。
でも何をする日なのか知らない人も多いでしょう。
今回は環境スペースが、秋分の日について調べてみました。


■「秋分の日」って?戦前は「秋季皇霊祭」

秋分の日が国民の祝日として制定されたのは、1948年のことです。
戦前は「秋季皇霊祭(しゅうきこうれいさい)」と呼ばれており、歴代の天皇や皇族をまつるため、宮中で行われた儀式のことでした。
例年9月23日頃ですが、正確な日付は国立天文台が作成している暦に基づき、閣議にて決定されています。
現在から2044年までは9月23日になると計算されていますが、国の決定によっては移動することもあるでしょう。
ちなみに今年は2022年9月23日です。


■皇室にならい、庶民にも浸透

秋分の日は、かつて皇族の御霊をまつる儀式が行われる日でした。
徐々に庶民の間にもこの儀式の日が浸透し、戦前は亡くなった天皇や皇族の冥福を祈っていたそうです。
しかし戦後になると、自分達の祖先を敬い、戦争などで亡くなった人を偲ぶ日に変わっていきます。
秋分の日は秋の彼岸の中日にもあたるため、仏教とも関わりの深い日です。
今では秋分の日にお墓参りをしたり、寺で開かれる「彼岸会」に行ったりすることが多くなりました。


秋分の日に食べるのはどっち?おはぎとぼたもち

秋分の日にお墓参りをして、おじいちゃん・おばあちゃんの家で和菓子を食べたという記憶がある人もいると思います。
環境スペースにいるスタッフに聞いてみると、「おはぎを食べるんだよね」と言う人と、「毎年ぼたもちを食べるよ」と言う人がいました。
秋分の日に食べるのは、正しくは「おはぎ」です。
おはぎは「萩の花」を表しています。
萩の花は秋に咲くので、秋分の日に食べるのはおはぎと言われているのです。
これに対し、春分の日に食べるのは「ぼたもち」と呼ばれています。
ぼたもちは「牡丹の花」にちなんで名づけられており、春の花を表しています。
でも実は・・・。
ぼたもちもおはぎも、同じお菓子です(笑)
両方とも小豆が使われていますが、小豆は邪気を払う食べ物として信じられています。
同じ作り方、同じ味付けでも、秋分の日に食べればおはぎ、春分の日に食べればぼたもちとなるのです。


秋分の日には、お墓参りに出かけましょう。
環境スペースのスタッフの中にも、お盆には時間が取れなかったので秋分の日にお花をあげにいくという人がいますよ。
おはぎを食べながら故人の思い出に浸るのも、良い供養になると思います。